市身連結成50周年記念誌 テキスト版 前編



結成50周年記念誌
〜半世紀のあゆみ〜
完全参加と平等
和歌山市身体障害者連盟

発会の主旨
本連盟は、肢体障害者、視覚障害者、聴覚障害者の各障害別団体が相互扶助と親睦を基調とし、一致団結して福祉施策の増進を図ることを目的とする。

50年の節目を新たに
和歌山市身体障害者連盟
会長南方章夫
古めかしいことわざですが、まさに「光陰矢の如し」で、和歌山市身体障害者連盟が結成35周年の祝賀行事と記念誌の発刊等、全くつい先日の事と思われます。
あれから既に15年、ここにめでたく連盟結成50周年記念を迎えられることは、誠に意義深く、又、会長として責任の重大さを感じ身の引き締まる思いで深く感謝の念で一杯でございます。
これもひとえに、先輩、諸兄姉はいうまでもなく行政を初めとする関係各位のご指導ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。
戦後、日本全体が荒廃の極みから、漸く復興のきざしが見えた昭和24年12月3日、あの有名なヘレンケラーの助言と指導によって初めての「身体障害者福祉法」が制定され、以来過酷な状況の下に置かれていた身体障害者が、法の援護の下、障害者の人権が見直される様に各分野にわたり行政指導が行われるようになり又、1981年(昭和56年)世界的規模で「国際障害者の10年」が始まりその終了後、引き続き「アジア太平洋障害者の10年」と継続され、その最後の年が、我が連盟結成50周年に当たり意義深さを尚、感ずる次第です。
この二つの大運動こそが、障害者を救い、立ち直らせ、自立の道を方向付けたと言っても過言ではないでしょう。
特に我が国の障害者施策は大きな変革と進展を遂げたといわれています。しかしながら、障害者の運動が終わった訳ではなく国際的には障害者の権利条約制定への動きが活発となり、日本の障害者団体の運動に対する期待が高まっているといわれています。
国内においては、「措置制度」から「契約制度」へと移行し、支援費制度が導入、新障害者基本計画のスタート等を控え再び時代の大きな節目を迎えています。
しかし、現在の国内の状況はデフレスパイラルといわれる経済状況下、雇用、就労状況の悪化いまださまざまな場面に残るバリアなど障害者の多くは依然として大きな不安と、戸惑いを抱きながらそれぞれが、地域社会の片隅で悩み模索している現状を考えると今後ますます会員相互が団結し、ノーマライゼーションの精神にもとづき障害者団体としての積極的な活動と更なる発展を期さねばとこの50周年の節目に心を新たにして次のステップに向かって努力したいものと考えています。
最後になりましたが、記念誌発刊に伴いお祝いの言葉を頂き、御寄稿を賜わった諸先生方、又さらに、ご協力を頂いた諸兄姉に心から御礼を申し上げ挨拶にかえさせていただきます。

結成50周年によせて
和歌山県知事木村良樹
和歌山市身体障害者連盟が結成されてから50周年を迎えられ、この度、記念誌を刊行される運びとなりましたことは、誠に意義深く心からお喜びを申し上げます。
身体障害者が一つの団体となって50周年を迎えられましたのは、歴代会長をはじめ会員の皆様方の福祉に対する熱意とたゆみない活動の賜物であると存じます。
身体障害者福祉法が昭和25年に施行されてわずか3年後の昭和28年5月に和歌山市身体障害者連盟が結成されてました。
当時、障害者福祉は始まったばかりであり、戦後の経済復興期に入り誰もが自らのためにひたすら働いていた頃でしたが、その時期に各障害別の人たちが、それぞれの自主行動を尊重し連盟として結成され、社会環境の変化に対応しながら団体組織の充実と発展に努力を重ね、障害者の社会参加のために積極的に活動されるなど強固な団体に成長されましたことに深く敬意を表します。
さて、障害者福祉も大きく変化してまいりました。今後増大・多様化する国民のニーズに対応するために社会福祉基礎構造改革がなされ、障害者福祉サービスの利用については、これまでの行政がサービスの利用者を特定し、サービス内容を決定する「措置制度」から、利用者本位の考えに立つ新しい仕組み「支援費制度」に移行されます。利用者である障害のある人がサービス提供者を自由に「選択」し、契約によってサービスを利用することとなり、個人としての尊厳を重視した21世紀にふさわしい福祉サービス利用制度が始まります。
県といたしましては、「ノーマライゼーション」の理念実現に向けてこれまでの生活支援という面だけでなく自立と社会参加を促進するため「福祉のまちづくり条例」をはじめ「紀の国障害者プラン実施計画」に基づき、これからも障害のある人の声を聴き諸施策を積極的に進めてまいります。
今後とも、障害のある人の生活の質的向上が図れるよう、生活訓練・コミュニケーション支援を図り「安心と自立の福祉立県和歌山」の実現に取り組んでまいりますので、会員皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
最後になりましたが、和歌山市身体障害者連盟の益々のご発展と会員皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

祝辞
和歌山市長 大橋建一
和歌山市身体障害者連盟には結成50周年を迎えられ、平成14年10月20日に和歌山市ふれ愛センターにて50周年記念福祉大会を盛大に開催されたのに続きまして、この度は記念誌を発刊されますことを心からお祝い申し上げます。
貴連盟におかれましては、昭和28年5月の結成以来、激変する社会情勢の中にありながら、数々の困難を乗り越えられ、50年にわたり、身体障害者福祉の向上のため、大変なご苦労とご尽力を続けられ、これまで数々の大きな成果を上げられましたことに衷心より敬意を表する次第でございます。
近年、人々の価値観や生活様式が多様化する中で、少子・高齢化、高度産業化、産業構造の変化等の大きな社会的変動が現れています。それに伴い、障害者や障害者を取り巻く状況も大きく変化してきています。障害の高度化・重複化に加え障害者の高齢化、高齢者のみの世帯の増加や核家族化等による家庭内の介護機能の低下等が顕著に現れ、
早急な対応が求められてきています。
このような現状の中、国におきましては、平成12年4月から介護保険制度の施行、そして平成15年4月から障害者支援費制度の施行と、「措置制度」から「契約制度」へ利用者本位の福祉サービス提供を目指して「社会福祉の基礎構造改革」が進められてきました。
本市におきましても、平成3年12月には、障害者等の活動の場となる和歌山市ふれ愛センターを開設するなど障害者に対する各種施策を積極的に展開し、障害者の自立と社会参加を促進してまいりました。
今後も、住民に最も身近な行政機関として、また障害者・住民の立場に立った施策を主体的に立案、実施できる中核市としての機能を十分に発揮しなければならないと考えております。障害者や高齢者をはじめとして、全ての市民が暮らし良い優しさとやすらぎのある市政を実現するため、今後とも皆様と手を携えて福祉の充実に努力いたしたく存じますので、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
皆様方におかれましては、結成50周年を契機に、さらに団結を強められ身体障害者福祉の向上と社会参加の推進を目指し、一層のご活躍を期待いたしております。
最後になりましたが、和歌山市身体障害者連盟の益々のご発展並びに皆様方のご健勝ご多幸をご祈念いたしましてお祝いの言葉といたします。

ご挨拶
和歌山市議会議長
波田一也
和歌山市身体障害者連盟が結成され、50年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
皆様方には、多年にわたり、障害者福祉の増進に積極的な活動を賜るとともに、関係機関と緊密な連携のもと着実に大きな成果を挙げておられますことに対しまして、心から敬意を表する次第でございます。
さて、21世紀を迎え、わが国の抱える重要課題のひとつは、福祉施策といっても過言ではありません。少子・高齢化の益々の進展と社会経済の低迷などにより、社会を取り巻く環境は著しく変化し、市民の福祉ニーズも複雑多様化しています。本市では、高齢者や障害者をはじめ全ての人々が、健康で思いやりのある安心して暮らせる街づくりを目指し、福祉施策に取り組んでいます。
しかし、地域福祉の推進や高齢者・障害者にやさしい街づくりの推進は、行政のみで成し得るものではありません。市民一人ひとりが自分自身の問題として認識を深め、それぞれの立場において考えられてこそ、初めて実を結ぶものであると思います。
市議会といたしましても、身体障害者福祉の諸施策をはじめとして、各種福祉事業の充実した、思いやりのある福祉社会の実現に向け、行政とともに最大限の努力をいたしてまいる所存でございます。
身体障害者連盟が昭和28年5月に結成され、会員一丸となって障害者福祉の向上にご尽力されてまいりましたが、本年10月に結成50周年記念大会が開催され、またその記念事業の一環として、結成以来のあゆみを集大成した記念誌を発刊されますことは誠に喜ばしい限りであり、今後の連盟活動の礎となりますことを期待いたしております。
結びに、和歌山市身体障害者連盟の益々のご発展と、会員皆様方のご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げお祝いの言葉といたします。

お祝いのご挨拶
和歌山県身体障害者連盟
会長楠戸昭夫
このたびめでたく和歌山市身体障害者連盟の結成50周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
貴連盟は、激動する社会の変遷の中幾多の難問題を乗り越えられ、身体障害者に対する社会参加と自立を目指して日々御尽力され、重要な役割を担ってこられ多大の成果を納あられました関係者の皆様方の今日までの並々ならぬ御苦労に対し、心より敬意を表します。
また、日頃は和歌山県身体障害者連盟の運営等に深い御理解と御協力いただいておりますことに対し感謝申し上げます。
さて、近年は、「バリアフリー」や「人にやさしいまちづくり」という考え方が普及し、障害のある人に対する理解が年々深まってきています。
しかしながら、障害者の高齢化・重度化の急速な進行、介護保険制度の施行、支援費制度の導入などの諸課題に加え、長期化する不況により、障害者の雇用情勢などにも深刻な影響を及ぼしており、社会生活環境は、依然として厳しい状況におかれています。
とりわけ、昨今は、IT革命が推進されておりますが、こうした高度情報化社会にあっても、障害者および障害者団体が、この時代の波に乗り遅れることなく、取り組んでいかなければなりません。
こうした変化の激しい時期を乗り越えるため、障害者の皆様一人ひとりの御力添えを賜りながら、県身体障害者連盟が、私たちの眼の前に立ちはだかっている様々な課題の解決に努力していきたいと考えております。
最後に、和歌山市身体障害者連盟の今後益々の御発展と、皆様方のご健勝と、さらなる御活躍を祈念いたしまして、御祝いの挨拶といたします。

お祝いのご挨拶
和歌山県議会議員
橋本進
和歌山市身体障害者連盟が結成50周年を迎えられたことに対し心からお慶び申し上げます。
和歌山市身体障害者連盟が、社会福祉の増進と会員相互の扶助・親睦を目的に歩んでこられた半世紀は、終戦後から経済復興期に結成され、障害者の社会参加と自立のため、組識が一致団結して取り組んだ歴史でもありました。
この間、会員の皆様方が着実な活動を続けられ、多くの成果を挙げてこられました。
このたゆみないご熱意とご努力に対し衷心より敬意を表します。
さて、障害者を取り巻く状況は、平成12年の社会福祉法改正に伴う社会福祉基礎構造改革のもと、大きく変わろうとしています。
その一つとして、ノーマライゼーションの理念のもと、障害者に対する福祉サービスの利用方法が、従来の「措置制度」から障害者の自己選択・自己決定を尊重し、利用者の立場にたった新しい仕組み、「支援費制度」に平成15年4月1日から移行します。
この「支援費制度」がどの地域でも定着し利用者の方に喜んでいただけるシステムになるよう全力で取り組んでまいる所存であります。
また、各種の福祉サービスについても、更なる充実のため議員活動の中でがんばって参る決意でございます。
どうか、今後とも障害者福祉の一層の向上のため、皆様方の絶大なるご支援をお願い申し上げる次第であります。
終わりに、この意義ある50周年を契機として和歌山市身体障害者連盟の益々のご発展と皆様方のご活躍を祈念いたしまして、刊行のお喜びの挨拶といたします。

和歌山市身体障害者連盟結成50周年に際して
和歌山県議会議員
小川武
和歌山市身体障害者連盟が結成50周年を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。
貴連盟におかれましては、昭和28年5月の結成以来、これまで歴代会長、役員、会員の方々のご労苦により、他市に誇れる立派な障害者団体として成長されました。
特に、長年の念願であった和歌山市ふれ愛センターが建設され、ここを活動の拠点として利用し、障害者福祉の分野に多大なるご尽力をいただいておりますことに対しまして、この機会をお借りして、深く敬意を表し、感謝とお礼を申し上げます。
さて、障害者施策の基本は、障害を持つ人も持たない人も、すべての人々がともに生活し、活動することができるノーマライゼーションの理念のもと、完全参加と平等を実現することにあります。
そのためには、身体上の障害を除去・軽減することは言うまでもなく社会の施設や構造等を障害児者に利用しやすくするなどその行動や社会生活上の様々なハンディキャップを取り除き社会参加できるようにすることが大切であります。
申すまでもなく障害者福祉は、個人やその家族のみの問題ではなく、国民全体の課題として、取り組んでいかねばなりません。
県議会におきましても、障害者福祉の充実に向け、なお一層の努力をしてまいる所存であります。
どうか、皆様におかれましては、結成50年の輝かしい歴史と実績のもとに、今後とも会員同志の情報交換とより一層の団結並びに親睦を図られ、益々魅力ある連盟として発展されますことを祈念し、併せて、会員皆様のご活躍、ご多幸を心よりお祈り申し上げお祝いのことばといたします。

結成50周年をお祝いして
和歌山市議会議員
佐伯誠章
和歌山市身体障害者連盟の皆様方には、結成以来意義ある50周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
結成50周年を迎えられました貴連盟の皆様方のこれまでの歩みを振り返ってみますと、言葉には言い表せぬ大変なご苦労もあったことと存じます。
顧みますと、昭和28年の結成当時は、福祉施策も、まだ充分ではなかった中で、同じ境遇の皆様方が、お互いに助け合い、励まし合いながら、当面する課題の解決に向けて、誕生されたものとご推察いたします。
以来、半世紀を経た今、たゆまぬご熱意とご努力により、着実にその成果を上げてこられましたのも会員の皆様が、心をひとつにした懸命なご活躍によるものと、誠に喜ばしく、心より敬意を表する次第であります。
さて、わが国の障害者福祉は年々充実してきつつはありますが、それでも少子・高齢化の進展と経済の低迷などにより、社会福祉を取り巻く状況は大きく変化してきています。複雑、多様化する福祉ニーズに対応するためには、施設の充実をはじめとする介護、援護活動など様々な施策をきめ細かく実施してゆく必要があります。しかしながら、障害をもった方が、社会の一員として充実した生活を過ごしていくためには、地域社会をはじめとした多くの方々の正しい理解と温かいご支援・ご協力が最も大切なことだと思っています。
私も市政に携わるひとりとして、身体障害者福祉の向上はもとより、各種福祉事業の充実を図り、誰もが生きる喜びにあふれた、安全・安心・快適な福祉社会の実現に向け、これからも皆様方と手を携え、努力して参ります。
結びに、貴連盟の今後なお一層のご発展と会員の皆様方がもっともっとご活躍されますことを心からお祈り申し上げ、50周年記念誌発刊のお喜びといたします。

結成50周年おめでとうございます
和歌山市社会福祉協議会
会長薮下繁男
このたびは、和歌山市身体障害者連盟結成50周年、誠におめでとうございます。半世紀にわたり連盟を支えてこられた関係各位のなみならぬご努力に、深く敬意を表するとともに、本市障害者福祉向上に対する多大のご尽力に、厚くお礼申し上げます。
さて、連盟結成50周年という節目を迎えられ、50年の歩みの中で、役員・関係者の方々をはじめ、会員の皆様方の、大変なご努力の積み重ねによりまして、今日では戦後間もない頃に比べますと、障害者福祉も、目覚しい発展を遂げております。現在の社会環境の中におきましては、バリアフリー化も進み、障害者の自立と社会参加に向けた施策も、十分とはいえませんが、着実に進歩しております。
また、障害者に対する住民の理解も年々高まりつつあり、各所で障害者を支援・手助けしている場面が頻繁に見受けられるようになってきたと思われます。しかしながら、障害者を取り巻く環境は、いまだ厳しい現実もあり、これからの課題も数多くあります。
当社会福祉協議会といたしましては、これまでノーマライゼーションの理念に基づき、障害者福祉向上に取り組んでまいりましたが、今後もできる限り障害者の方々が、明るく安心して暮らしていけるまちづくり、社会づくりに努力してまいりたいと思います。
皆様方におかれましては、この50周年記念という意義ある年を契機といたしまして、障害者福祉・社会福祉の発展に、なお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
終わりに、和歌山市身体障害者連盟のますますのご発展と、会員の皆様方のご健勝ご活躍を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

記念誌によせて
和歌山市身体障害者連盟副会長
和歌山市視覚障害者福祉協会会長
山嵜景生
静かに発足当時を振り返ってみますと、特に盲児童の教育が遅れていたように思います。
家族の多くは盲学校の存在を知らなかったのでしょう。私が入学した昭和27年は入学率50%とのことでした。
新入児童は9名、うち5名は4・5歳年上という異常事態でした。次の年には年上の5名は5年生、6年生に進級し、飛び級をうらやましく思ったことを思い出します。
発足から50年、障害者団体の中心として、福祉の向上をめざして取り組んでまいりました。
結果、昭和52年には医療費の受給、昭和61年にはタクシー券の交付等、生活環境は改善されました。
このような成果をあげられたのも市民の障害者に対する理解と行政の暖かい支援の賜物と感謝申し上げ挨拶といたします。

結成50周年によせて
和歌山市身体障害者連盟副会長
和歌山市聴覚障害者協会会長
藤本恵治
和歌山市身体障害者連盟が、めでたく結成50周年を迎えました。
50年という歳月は、早いようでありますが、実際には年数はかなり長いものであります。その間に過ぎ去ったことを回想すると、誠に感慨無量なものがあります。
私達聴覚障害者協会は、「和歌山市ろう協会」として、昭和21年設立、昭和23年盲人協会、次いで昭和26年肢体障害者協会が設立し其の後、昭和28年に障害者三団体が結集し連合体として発足して、半世紀を迎えました記念すべき年でした。
その際、歴代会長はじめ役員の方々の、大変なご苦労と努力をなされた事と思い、そのような時代に幾多の困難を越えて、皆の組識の基礎を固めて、ふれ愛センターが建てられ、そこを拠点に小さな組識から大きな組識拡大へとつながり、一つの拠点が出来ました事の、意義は大きいものであります。一方、社会情勢が一段と厳しくなり、改革も急速に行われております。また国際障害者の10年「完全参加と平等」と、次にアジァ太平洋障害者10年で終わり、更に来年からアジア太平洋障害者10年がスタートします。この事は障害者の事柄につきまして、世界的理解を示されたものとして、将来の明るい希望で有ります。その度、先輩諸氏が築いて下さったこの道を、後に続く者として微力でございますが、皆様のご協力のもと希望達成へ努力致す所でございます。
障害者に取り巻く問題は山積みしておりますが、一つ一つ要望を行政へ働きかけると共に、自立と社会参加促進へ努力し、また高齢化をひかえ、只今の時代をも考えながら互いに助け合いながら、共に生きる社会実現をめざして、今後共皆様と共に、又皆様方のより以上のご協力をお願い申し上げまして、和歌山市身体障害者連盟の50周年を、重ねて心からお祝い申し上げます。







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